知的好奇心の旺盛な英語学習者なら、一度は「留学したい」という願望を持ったことがあるのではないでしょうか。私もずっと「海外生活をしてみたい」という願望があったのです。
私が実際に体験したことがあるのは、「ロンドン語学研修1ヶ月間」です。28歳のときに、6月から7月にかけて行ってきました。当時の私の英語力は「TOEIC840」でしたが、話すほうはまだまだ!
もちろん、1ヶ月間英語学校へ通ったからといって、それほど英語力が伸びるわけではなかったのですが、その経験が今の仕事に就くきっかけとなったのは事実ですので、行動を起こしたことによって得るものはあったと思います。
私の通った英語学校は「Frances King School」というところ。当時は1クラス15名前後で、私のクラスには他に日本人女性が2人いました。その2人ともロンドンに彼氏がいて、一緒に暮らしていたんですよ!そしてそのうちの1人は翌年から英国内の大学で児童英語教育を学ぶことが決まっていました。
私はといえば、旅行の延長みたいなもので、とり残されたような気がして少し寂しくもあったのですが、「旅行ならそれはそれでいいじゃない。めいっぱい観光して帰ろう!」と思い、美術館や博物館、市内の観光名所を毎日めぐり、週末にはオックスフォードやドーバーといった郊外へのツアーにも参加し、充実した1ヶ月を過ごしました。
住んでいたのは「Vancouver Studios」という、ベイズウォーターにあるアパートメントホテル。エレベーターがなかったので、毎日4階にある部屋との往復をしたり、チェックイン・チェックアウトの日に大きなスーツケースを1人で運ぶのはきつかったです。
ですが、部屋はとても清潔で機能的。メイドさんたちが毎日完璧に掃除してくれるのです。そしてオーナーは当時30代後半くらいのかわいらしい女性でした。今度ロンドンに行く機会があれば、ぜひまた滞在したいホテルです。
結局、英語力は出発前と帰国後でそれほど変わりませんでしたが、帰国してすぐに受けた英検準1級の面接試験では、ロンドン出身の面接官が担当となり、試験前の自由会話では和やかに話が進みました。試験自体はボロボロだったのに高得点で合格できたのは、そのおかげかも?
英語圏の語学学校に少し通っただけで、文法の完璧な英語が話せるようになるわけではないですが、「英語を話さざるを得ない環境」で度胸がつくのは事実です。本格的な留学が無理でも、2週間程度のプチ留学なら挑戦してみる価値があるのではないでしょうか。