辞書と英単語集の違い

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外国語大学の受験を考えているような生徒でも「電子辞書は持っていない」という人が何人かいました。

「じゃあ、わからない単語は紙の辞書で調べてるの?」と聞くと「これで探す」と言って「パス単」「ユメタン」みたいな単語集を見せてくれます。もちろん、そういう学習ツールも必要ですが、長文読解などでわからない単語が出てきたときなど、それで事足りるはずはありません。

単語集は「このレベルならこれくらいの単語は覚えておかないとね」という紹介であって、情報量は辞書とは比較になりません。たいてい英単語1つにつき、日本語は1つか2つしか載っていません。いっぱい載せても覚えられないし「こんな単語があるんだよ」という導入を行う単語集の役割としては、それでいいのです。

でも長文読解で「文脈からどの意味を当てはめるとしっくりくるのか」ということを考えなければいけない場合、その単語集に載せていない意味は選択肢になりえないのです。

water を「水」とだけ覚えておけばOKなのは中1までです。中2~中3になれば「(花)に水をやる」という動詞としても覚えなければいけないし、教科書で環境問題を扱っていたりすると waters で「水域」になるというのも中学生のうちに覚えることになるでしょう。

「辞書はいっぱい意味が書いてあって、見るのもイヤ!」と言っていては、英語力向上にはつながりません。ぜひ初心者のうちから、辞書を引くことを面倒くさがらない学習姿勢を身に着けてほしいですね。

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